箱根駅伝5区のコースと記録|距離・高低差と山上りの見どころ

湖と山並みを背景に、襷を掛けたランナーが山道を走るイラスト

箱根駅伝の5区は、小田原から芦ノ湖へ向かう往路最後の山上り区間です。2026年の第102回大会では20.8kmを走り、黒田朝日選手(青山学院大学)が1時間07分16秒の区間新記録を出しました。

山上りという名前ですが、最高点を越えた後には下りもあります。私は、この切り替わりまで追うと5区の勝負がぐっと見やすくなると感じます。コースの位置と高低差、近年の記録を合わせて、芦ノ湖へ届くまでの走りを見ていきましょう。

距離と結果は第102回大会を基準に整理しています。確認日は2026年10月5日です。

5区のコースと高低差をつかむ

5区の20.8km、標高約874mの最高点、終盤の下りを示す図解

まずは出発点、最高点、フィニッシュの三つを押さえると、山の映像の中でどのあたりを走っているか分かりやすくなります。距離と標高は別の数字なので、役割を分けて見てください。

見る項目5区の内容観戦での意味
出発と到着小田原中継所から箱根町・芦ノ湖往路の最後に山へ入る区間
距離20.8km(第102回)上りと下りを含む区間全体
最高点区間16.2km付近、標高約874m上りから下りへ切り替わる目安
終盤最高点を越え、芦ノ湖へ向かう山を上り終えても競走は続く

小田原から芦ノ湖まで20.8km

第102回大会の公式要項では、往路の5区を小田原から箱根町まで20.8kmとしています。4区の走者が小田原中継所で渡したたすきを受け、5区の走者が芦ノ湖の往路フィニッシュへ運びます。都心や湘南を通ってきた往路が、ここで箱根の山へ向かいます。

同大会の2区は23.1kmなので、5区は往路で最も長い区間ではありません。それでも山上りの難しさで注目されるのは、距離表だけでは地形を表せないからです。20.8kmという一つの数字と、上りが続くコースの形を合わせて考えると、各区間の役割の違いが見えてきます。

「小田原から箱根」と聞くと広い地域名になりますが、駅伝を見るときの両端は中継所と往路フィニッシュです。箱根の観光地全体を走るわけではなく、主催者が定めた競走路を通ります。周辺の観光ルートや一般の経路検索と、大会のコースは分けて確認するのが分かりやすいでしょう。

標高約874mと「高低差」の違い

標高約874mと地点間の高低差、累積上昇量の違いを示す図解

大会公式の5区コース紹介と高低差図は、国道1号の最高地点を標高約874mと説明しています。これは、その地点の海抜の高さです。スタートから上った高さの合計を874mと示した数字ではありません。

区間の高低差を知りたいときは、図の横軸で小田原から芦ノ湖までの位置を追い、縦軸で標高の変化を見ます。最高点の標高、出発点との差、途中の上りをすべて足した累積上昇量は、それぞれ意味が違います。この記事では、公式紹介で確認できる最高点の標高と、上り下りの順序を使ってコースを説明しています。

この区別は映像を見るときにも役立ちます。「今は高い場所にいる」ということと、「今この瞬間に急な上りを走っている」ということは同じではありません。最高点の近くでも、走っている場所の傾きは変化します。山の風景だけに目を向けず、画面の区間距離とコース図を合わせると、走りの変化を位置に結び付けられます。

最高点を過ぎた後にも勝負がある

主催者の紹介では、5区内の16.2km付近で最高点を通過し、19km過ぎの箱根神社大鳥居へ向けて下りに転じます。芦ノ湖が近づいたからといって、順位や時間差がそのまま決まるわけではありません。上りで作った差が終盤にどう変わるかまで追いたい区間です。

見る目安を三つに絞るなら、小田原で受け取ったときの位置、最高点の前後、芦ノ湖のフィニッシュです。上りの途中で前の大学に近づいていても、最高点を越えてから追いつく場合があります。途中で抜いた順位と、フィニッシュで残った時間差を別々に見ると、結果を一つの場面だけで説明せずに済みます。

ここで「上りの得意な選手なら下りも速い」と一括りにする必要はありません。選手の得意不得意は、本人や指導者の発言、実際の記録などから確認するものです。観戦ではまず、上りの終わりと下りの始まりで前後の差がどう動いたかを見れば十分です。地形と位置が分かるだけで、走りを具体的に追えるようになります。

公式地図は位置、高低差図は上り下りを見る

コース紹介にある5区の地図は、競走路と周辺地名の位置関係を確かめるのに向いています。一方、高低差図は区間のどこで上りや下りが続くかを見るものです。二つを同じ役割の図として扱わず、「地名がどこか」と「どのような地形か」を分けると読みやすくなります。

テレビに地名が出たら、地図で位置を確かめ、高低差図で最高点より前か後かを見る。初めて5区をじっくり見るなら、このくらいの使い方から始めるとよいでしょう。細かな交差点や勾配をすべて覚える必要はありません。小田原から上り、最高点を越え、芦ノ湖へ向かうという大きな流れが土台になります。

沿道で観戦する場合の移動方法や交通規制は、その年の案内を別に確認してください。コース図は自由に移動できる道や観戦場所を示した図とは役割が異なります。本稿では競走路の理解に絞り、当日の移動時間や選手の通過時刻を地図だけから作っていません。

5区の記録と往路の勝負を読む

2026年の5区記録、前年との差、往路順位の三つを分けた図解

記録を見るときは、5区だけの区間タイムと、1〜5区を合わせた往路の成績を分けます。さらに、過去の山上りはコース条件をそろえて比較することで、数字が示す変化を読み取りやすくなります。

黒田朝日の1時間07分16秒を近年の記録と比較

2025年の若林宏樹と2026年の黒田朝日の記録を比較する図解

第102回大会の5区は、黒田朝日選手が1時間07分16秒で区間1位となりました。主催者の第102回5区の結果で確認できるタイムです。日本テレビの大会当日の記事でも、区間新記録として紹介されています。

大会・開催年選手・当時の大学5区のタイム黒田選手の記録との差
第102回・2026年黒田朝日・青山学院大学1時間07分16秒基準
第101回・2025年若林宏樹・青山学院大学1時間09分11秒1分55秒
第100回・2024年山本唯翔・城西大学1時間09分14秒1分58秒
第101回・2025年工藤慎作・早稲田大学1時間09分31秒2分15秒

過去の3記録は、主催者の第101回までの歴代記録表に掲載されています。2026年の結果を加えると、前年までの最高だった若林選手の記録から1分55秒短縮したことが分かります。秒数だけを並べるより、「1時間09分台から1時間07分台へ進んだ」と捉えると、更新の大きさがつかみやすくなります。

私がこの比較で注目したいのは、過去の上位記録同士が近い中で、新しい記録がどれだけ離れたかです。若林選手の1時間09分11秒と山本選手の1時間09分14秒は3秒差でした。そこから黒田選手の1時間07分16秒へ変わった差を見ると、単に「記録を更新した」という言葉よりも、次に5区の走りを見るときの基準が具体的になります。

もちろん別の大会では気象や展開が変わります。この表は選手の総合的な能力を決めるランキングではなく、各大会で記録された5区のタイムを比較したものです。更新の原因を靴や練習方法だけに結び付けず、まず確認できる記録差を受け止めたいところです。

第102回の区間上位3人にはどれほど差があった?

同じ2026年の5区では、2位の斎藤将也選手(城西大学)が1時間09分28秒、3位の工藤慎作選手(早稲田大学)が1時間09分46秒でした。黒田選手と斎藤選手の区間タイム差は2分12秒、斎藤選手と工藤選手の差は18秒です。

この二つの差を並べると、区間1位のタイムが同じ日の上位争いの中でも離れていたことが分かります。年をまたいだ比較に加えて、その日の区間結果を見ることで、天候が異なる大会同士の比較だけではつかみにくい距離感を持てます。

ただし、区間タイム差がそのまま芦ノ湖でのチームの差になるとは限りません。小田原でたすきを受け取る時点までに、1〜4区のタイム差があるからです。5区の走者が何秒詰めたかを見るには、小田原での差と芦ノ湖での差を比べます。区間の速さとチームの順位、この二つを分けて見られると、追い上げの意味がはっきりします。

2026年は下りに入ってから先頭が入れ替わった

日本テレビの第102回5区ダイジェストでは、青山学院大学は5区序盤に5位争いの位置から進み、13km過ぎに2位へ上がり、19km過ぎに先頭に立ったと紹介されています。最高点を越えた後にも勝負が動いた実例です。

往路の最終結果は青山学院大学が1位、早稲田大学が18秒差の2位でした。この18秒は、5区単独の黒田選手と工藤選手のタイム差とは別の数字です。青山学院が5区で区間1位だったという結果に、小田原までの順位と芦ノ湖での往路差を重ねることで、追い上げの流れが見えてきます。

私は、山上りの速さを最高点までで評価し切らず、最後まで追うところに5区の面白さを感じます。2026年の先頭交代は、その見方を支える具体例です。「山を上ったから勝った」という一言で済ませず、どこで近づき、どこで抜き、最後にどれだけ差を残したかを見たいですね。

歴代記録はコースの時代をそろえて見る

主催者の5区歴代記録表には「第93回以降」という対象条件が付いています。昔の5区と現在の5区を比べるときは、この条件を残したまま読むことが大切です。「山上りを走った」という共通点だけで、異なる時代のタイムを一列に並べても、同じ条件の速さにはなりません。

本稿の比較表は、現在の記録表の対象に入る第100〜102回の記録を使っています。過去の選手が「山の神」と呼ばれたことと、この範囲での最速記録を持つことは別の話です。「山の神」は紹介や報道で使われる呼び名なので、それ自体を公式の区間賞や固定の選考制度として扱う必要はありません。

古い映像を楽しむときも、まず大会年とコース条件を確かめてから、その大会の中での順位や差に注目すると、時代の違いを残したまま走りを見られます。現在の時計だけに当てはめるより、当時どのように前後の差が動いたかを追うほうが、昔のレースの面白さも伝わりやすいと思います。

5区と6区は同じ距離でも役割が違う

第102回の6区も20.8kmですが、芦ノ湖から小田原へ向かう復路の最初の区間です。5区と反対向きに進みます。日本テレビの復路コース紹介は、6区の序盤を4.5km上り、その後大きく下る流れとして説明しています。

つまり5区は上りを進んでから芦ノ湖へ下り、6区は芦ノ湖から一度上ってから小田原へ下ります。同じ両端と距離でも、上り下りの順序が変わります。5区のタイムと6区のタイムの大小だけで走者の強さを比べず、どちら向きに山を使うかを見てください。

往路で見た最高点が翌日の復路では違う位置付けになる。このつながりを知ると、二日間の山の映像が一つのコースとして結び付きます。5区は往路を締めくくり、6区は復路を始める区間です。距離に加えて、チームがたすきを渡す前後の流れにも目を向けたいところです。

5区についてよくある質問

5区は何キロですか?

2026年の第102回大会では20.8kmです。小田原中継所から箱根町・芦ノ湖へ向かいます。次回大会を見る場合は、その大会の公式要項で距離を確認してください。

5区は最後までずっと上りですか?

最高点を越えた後は下りがあります。公式コース紹介は、16.2km付近の最高点から19km過ぎの箱根神社大鳥居へ向かう下りを説明しています。

5区の最新の区間記録は誰の記録ですか?

2026年10月5日時点では、第102回の黒田朝日選手(当時・青山学院大学)の1時間07分16秒です。第101回までのコース紹介の表には反映されていないため、第102回結果と合わせて確認しています。

5区の1位は往路優勝と同じですか?

5区の1位はその区間のタイムが最も速い走者です。往路優勝は1〜5区の合計タイムで決まります。小田原までの差があるので、区間1位の大学が必ず往路優勝するわけではありません。

「標高874m」は874m上るという意味ですか?

最高地点の海抜の高さを示す数字です。スタート地点からの標高差や累積上昇量とは分けて読みます。上り下りの位置は公式の高低差図で確認できます。

まとめ|最高点の先と、記録の差まで見る

5区の入口は、小田原から芦ノ湖へ向かう20.8kmの山上りです。そこに最高点を越えた後の下りを加えると、フィニッシュまでの流れがつかめます。2026年には19km過ぎにも先頭が入れ替わり、黒田選手が前年の最高記録から1分55秒短縮しました。

次に5区を見るときは、最高点前後の位置と時間差、そして芦ノ湖に残った往路の差に注目してみてください。コースと記録を一緒に見ることで、山の走りがチームの結果にどうつながったかを具体的に楽しめます。

楽天市場の商品 広告

楽天市場で見つかる関連商品

画像・商品情報の提供元:楽天市場

俺たちの箱根駅伝をAmazonで検索(新しいタブで開きます)

検索結果には別の商品も含まれます。

PR

このサイトで掲載されている情報は、箱根駅伝で話したいの作成者により運営されています。価格、販売可能情報は、変更される場合があります。購入時に楽天市場店舗(www.rakuten.co.jp)に表示されている価格が、その商品の販売に適用されます。

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました